田辺寄席では、参加者に「田辺寄席ニュース『寄合酒』ー当日版」 をお配りしています。
  06年4月までは、桂文太師匠が出題する「寄合酒クイズ」と中川 桂氏(芸能史研究者・大阪大学非常勤講師)の演題の紹介が掲載されて いました。06年5月からは月3回公演に伴い紙面も変更され、三公演 の演題紹介と「楽語写」が掲載されています。このページには演題紹介を収録しました。
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弥生席田辺寄席
第417回
3月17日(土)午後1時40分開演
〈いちもん会〉


一、牛ほめ    林家 卯三郎(染丸門下)

 京の金閣寺境内に、夕佳亭(せっかてい)という茶室がある。この床の間が「南天の床柱」に「萩の違い棚」。だから叔父さんの立派な邸宅を見て、金閣寺も裸足で逃げ出す、というフレーズが出来たのだろう。

二、天災      林家 竹丸(染丸門下)

 心学なんて全く過去の遺物と思ってる人も多いのでは?今でもあるんです。石田梅岩の流れを汲む心学明誠舎が、今も大阪で活動中。

三、四一七号笑呆亭…『藁人形』から
         桂 文太(五代目文枝門下)

 五寸釘での呪いは、古くは「丑の時参り」あたりが原型か。丑の刻に白衣を着て、頭に五徳を逆さに乗せるなど、異様な姿で行う。人形に釘を打ちつけた箇所が呪う相手に伝わって病み、七日目に落命すると信じられていた。

中入り

四、物真似噺あれこれ    林家 そめすけ(染丸門下)

 西川まさとさんと組んでの、ものまね漫才でも活躍するそめすけさん。とくに大阪の芸人や文化人のものまねがお得意だが、今日はどんな人々が登場してきますか。

五、お血脈     林家 染二(染丸門下)

 血脈のご印、実在のほどは定かではないが、現在善光寺へ行けば「お戒壇巡り」は体験できる。本堂の地下に長大な暗闇の回廊があり、錠前に触れられたら極楽往生が叶うとのこと。



弥生席田辺寄席
第418回
3月17日(土)午後6時10分開演
〈いちもん会〉



一、手水廻し   笑福亭 喬介(三喬門下)

 頭の廻し方や、洗顔用の水の飲み干し方、つまりシグサが、昔よりも派手になってきているようだ。田辺初登場・喬介さんの演出は?

二、稲荷俥    笑福亭 由瓶(鶴瓶門下)
 産湯稲荷は鶴橋駅から西へ、上本町方面へ歩いて数分で小さなお社がある。かつては湧き水があり、大坂六清水の一つとして尊ばれた。

三、四一八号笑呆亭…『軽業講釈』から
          桂 文太(五代目文枝門下)

 近隣への騒音といえば、奈良のオバサンが大音量を流しながら布団をたたき、裁判沙汰になった事件が想起される。この落語ができた当時、たぶん作者は現実の民家でそんな事件が起こるとは考えてもいなかったに違いない。とくに殺人事件で思うことが多いが、現代は昔に作られた架空の話を超越するような事件が起こる。

中入り

四、馬の田楽 笑福亭 鶴二(六代目松鶴門下)

 比較調査によると、日本(東京)の小学生は中国、韓国と比べて、学ぶ意欲が極端に低いそうだ。小さい時から詰め込みすぎなのか。大勢で集まって遊ぶ時間を確保するのが大切かも。

五、転宅     笑福亭 三喬(三喬一門)

 泥棒といっても、歴史に名を残す大泥棒から小者までいろいろ。そんな中、コソ泥が似合うと言われる三喬さん、新作や、このネタのような東京落語の移入などにより、盗人ネタを次々に増やしていっている。



弥生席田辺寄席
第419回
3月18日(日)午後1時10分開演
〈いちもん会〉


一、隣の桜      桂 三弥(三枝門下)

 暖冬で今年の桜の開花は例年より早まる、と開花予想の第一弾で発表されたとたんに寒波襲来。予想第二弾では修正され、大阪は26日に。

二、無筆の出世 旭堂 南湖(三代目南陵門下)

 無筆の奉公人が手紙をことづかる落語…といえば『平林』、試し斬りの落語…といえば『胴斬り』を思い出すが、この講談ではそんなキーワードから、どんな物語が展開しますか。


三、四一九号笑呆亭…『火焔太鼓』から 
        桂 文太(五代目文枝門下)

 金属の高騰により、鉄など金目のものの盗難が各地で続発。工事現場の資材はもとより、公園の滑り台から、中には半鐘まで盗まれたとか。しかし半鐘が盗まれる、なんて今どきのニュースやないですな。鉄屑屋よりも古道具屋に持っていくほうが、利につながるかもしれない。

中入り

四、奥野君のコンパ  桂 三金(三枝門下)

 自作のネタで、奥野君は三金さんの本名。その時によって、特技のバルーンショーが登場したり、いろいろな演出ができる。続編もある。

五、宿屋仇   桂 文也(五代目文枝門下)

 江戸時代の旅は神仏の信仰目的のほうが理解や許可を得やすかったため、京都や大坂を訪れる旅行者は、伊勢や金比羅の参詣と組み合わせての見物が大半だった。この噺でも兵庫の三人連れは、伊勢参りの帰り道。奈良方面から日本橋の宿屋町へやってきたが…。

紹介文執筆…中川 桂




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