田辺寄席では、参加者に「田辺寄席ニュース『寄合酒』ー当日版」 をお配りしています。
  06年4月までは、桂文太師匠が出題する「寄合酒クイズ」と中川 桂氏(芸能史研究者・大阪大学非常勤講師)の演題の紹介が掲載されて いました。06年5月からは月3回公演に伴い紙面も変更され、三公演 の演題紹介と「楽語写」が掲載されています。このページには演題紹介を収録しました。
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 今回から紹介文の執筆者が前任の中川桂さんより吉田達に代わりました。未熟ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。

卯月席田辺寄席
第456回
4月19日(土)昼席 午後1時40分開演
《いちもん会》

一、英才教育  桂 三ノ助(三枝門下)

 学歴社会といわれているだけに、幼少期の頃から英才教育を施す親御さんが増殖中。さて、落語 の世界での英才教育とは一体?

二、馬の田楽  桂 文 鹿(文福門下)

 今の時代、子供たちがいたずらをする光景はあまり見かけなくなった。ゲームなどに夢中なインドアな子供たちが、「馬の田楽」の子供たちのように大胆な行動ができるだろうか。

三、四五六号笑呆亭…『十三の渡し奇談』から
     桂 文太(五代目文枝門下)
 十三の渡しといえば、“十三の渡し、三国の渡し”のくだりで思い出すのは「池田の猪買い」が多いのではないだろうか。江戸落語の「佃祭」を上方版に仕立て直した噺という説も。


中入り


四、太神楽曲芸 豊来家 玉之助(ラッキー門下)

天満天神繁昌亭の出演でもおなじみの玉之助さん。近年はニューヨークなどの海外公演も敢行しており、世界をまたにかけているご様子。

五、天神山    桂 文也(五代目文枝門下)

 かつて文枝師匠が十八番にしていたと言われる「天神山」。幽霊が出たり狐が出たり…にぎやかでちょっぴりせつない噺を聴けば、春らしい風を感じることが出来る。


卯月席田辺寄席
第457回
4月19日(土)夜席 午後6時10分開演
《いちもん会》

一、阿弥陀池    桂 二乗(米二門下)

 「阿弥陀が行け(池)と言いました〜」のシャレでおなじみの噺。「女の坊さん尼じゃ」「男の坊さん西宮」の掛け合いからは、兵庫県民になじみ深い噺でもあると実感する。

二、貧乏花見    桂 雀喜(雀三郎門下)

 「気で気を養う」というのがこの噺の鍵を握ることとなる。今では考えられない長屋の住民たちがあみだした花見の趣向とは…耳を傾けてみたい。

三、四五四号笑呆亭…『死神』から
         桂 文太(五代目文枝門下)
 数多くの小説の題材になったり、最近では映画も公開されたりとひっぱりだこの「死神」。世の中にはいろんな死神が存在しますが、誰も見たことはない。けどすぐ隣でにっこり微笑んでいたりして…(笑)


中入り


四、津軽三味線    虹 知美

 吉田兄弟、上妻宏光など…今ではメディアを席巻する数多くのプレイヤーが存在し、津軽三味線も身近な音楽として地位を確立している。

五、三十石     桂 雀三郎(雀三郎一門)

 「東の旅」シリーズのラストを飾る京都の伏見・寺田屋の浜から大阪へと帰る船旅噺。船にゆらりゆらりと揺られながら眠っている間に、目が覚めると大阪にたどりついていることから「〜夢の通い路」というサブタイトルもつけられることがある。


卯月席田辺寄席
第458回
4月20日(日)昼席 午後1時10分開演
《いちもん会》

一、花色木綿   笑福亭 生寿(生喬門下)

 花色木綿って実にキレイなタイトルだが、中身を聴けば…(笑)。笑福亭のお家芸ともいえる盗人噺の定番・花色木綿。江戸落語では「出来心」と呼ばれている。

二、寝床    笑福亭 由瓶(鶴瓶門下)

 「寝床」といえば、先日終わった朝ドラ「ちりとてちん」に出てくる、熊五郎さんの店の名前だった。ドラマの一つ一つも、あらゆる落語要素がちりばめられていると、改めて感じる。

三、四五五号笑呆亭…『延陽伯』から
         桂 文太(五代目文枝門下)
 やもめと延陽伯のように、昔は写真もない時代で顔を知らぬまま結婚するケースがほとんど。一緒に暮らす中で、お互いのことを少しずつ知って愛を育んでいくのが古きよき時代か。


中入り


四、〈浪曲〉弁慶  幸 いってん(幸枝若門下)

 五条大橋で義経との運命的な出会いを果たした弁慶がその生涯を閉じるまで、義経を守ることに命懸けに全うした人生は、実に男らしく骨太であったはず。

五、へっつい幽霊 笑福亭 伯枝(六代目松鶴門下)

 へっつい幽霊の誕生は今から約二百五十年前に遡る。笑話本・「俗談今歳花時」の一遍である『幽霊』が原話とされる。元々『かまど幽霊』という上方落語で、大正初期に三代目三遊亭圓馬が東京に持ち込んだと言われている。


紹介文執筆…吉田 達



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