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文月席田辺寄席
第465回
7月19日(土)昼席 午後1時40分開演
《いちもん会》



一、月並丁稚   桂 福丸(福団治門下)

 田辺寄席初登場の福丸さんは、桂福団治師匠の八番弟子で、京都大学法学部卒業のエリート。上方落語界で京大卒の噺家は、笑福亭たまさんに続き二人目である。

二、おごろもち盗人   桂 福矢(福団治門下)

 「おごろもちの」語源は平安時代に遡る。土を持ち上げるという意味から「壌(うくろ)もち」と呼ばれ、のちに「おごろもち」と呼ばれるようになった。

三、四六五号笑呆亭…『青菜』から
     桂 文太(五代目文枝門下)

 わさびが間違われて蘇鉄と呼ばれるこの噺。蘇鉄は中国で漢方薬として重宝され、葉、種子、茎、花、根が薬用になると考えられている。葉には止血、解毒、止痛の効果があるとされ、胃薬や血止めの薬で使用されているとか。

中入り

四、そめすけの物真似噺  林家 そめすけ(染丸門下)

 西川きよし師匠のお弟子さん・西川まさとさんとコンビを組んで物真似漫才を披露しているそめすけさん。懐かしい師匠方に再び会える!

五、宿屋仇    桂 春駒(春団治門下)

 三代目桂三木助が上方に移植としたとされる噺で、東京では「宿屋の仇討」と呼ばれる。五代目古今亭志ん生は「甲子侍」という演目で演じていたが、現在は上方版の演出が主流。


文月席田辺寄席
第466回
7月19日(土)夜席 午後6時10分開演


一、子ほめ    桂 とま都(都丸門下)

 昼席の福丸さんに引き続き、こちらも田辺寄席初登場!とま都さんは桂都丸師匠の三番弟子で、岡山大学出身。同じ岡山大学では、文枝一門の桂阿か枝さんが先輩である。

二、赤壁明神の由来   旭堂 南海(三代目南陵門下)

 「赤壁明神」は明治から大正時代にかけて、日本のホラー映画として多く上演されていた。「化け猫」など当時日本独特の怪談も、時代の変化とともに「貞子」や「富江」など、百年もの間に全く趣向の違う新しい怪談が出てきた。

三、四六六号笑呆亭…『居残り佐平次』から
       桂 文太(五代目文枝門下)

 「居残り」は遊興費に足が出た場合、一人が人質として残る制度のことであり、「佐平次」とは、花柳界で元々「図々しい人間」という意味を表す隠語と言われている。

中入り

四、腹話術   千田やすし(川上のぼる門下)

 昨年の十月以来の登場の千田やすしさんは、腹話術の第一人者・川上のぼる師匠のお弟子さんで、芸歴も三十年を超える大ベテランである。

五、代脈      桂 米輔(米朝一門)

 落語も今回の「代脈」に限らず、現代ドラマや漫画に負けないほど医療モノが多い。この夏からは「コードブルー」という、ドクターヘリを扱った最先端医療のドラマが始まった。



文月席田辺寄席
第467回
7月20日(日)昼席 午後1時10分開演
《新じっくりたっぷりの会ー桂文太の段》


一、時うどん  笑福亭 呂竹(呂鶴門下)

 左利きの呂竹さんは、「時うどん」で、右手でお箸を持って食べる仕草に当初は苦労したとか。しかし、実際に右手でお箸を持って鍛錬を積んだ陰の努力が、今高座で披露される。

二、遊山船  桂 しん吉(初代吉朝門下)

 夏の夕涼みに定番の「遊山船」。この噺にも登場する喜六の嫁さん・雷のお松こと雀のお松。「遊山船」のみならず、同じく夏噺の「船弁慶」にも登場するなど、お松さんが落語で大暴れするシーズンが今年も到来である。

三、四六七号笑呆亭…『植木屋娘』から
       桂 文太(五代目文枝門下)

 先頃、長年親しまれながらファイナルを迎えた市原悦子主演の「家政婦は見た!」。こっそり様子をうかがう場面は、「植木屋娘」の幸右衛門の行動と相通ずるものがある。

中入り

四、両国夫婦花火 春野 美恵子(百合子門下)(曲師・岡本貞子)

 江戸時代、コレラの流行を受けて徳川吉宗が死者の弔いと悪病退散を願って両国で水神祭と施餓鬼を行った。この際に花火を打ち上げて川開きを行ったことが両国花火大会の始まり。

五、幾代餅  桂 文太(五代目文枝門下)

 清蔵と幾代太夫の、身分違いの恋を描いた噺。一目惚れが仕事も手につかなくなるほど、恋の魔力は凄まじいものだとこの噺で痛感する。


紹介文執筆…吉田達




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