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葉月席田辺寄席
第468回
8月16日(土)昼席 午後1時40分開演
《いちもん会》


一、四人癖    笑福亭 鉄瓶(鶴瓶門下)

 この噺は江戸時代の笑話集『露休置土産』に「曲者(くせもの)の寄合ひ」として載っている。だがこの書物には、四人ではなく三人で、背中をかく、鼻をなでる、眼をなでる、という三つの癖の噺と記されている。

二、壷算     笑福亭 風喬(松喬門下)

 一荷とは、天秤棒の両端にかけた桶で一人の肩に担える分量を意味する。水の量にすれば、およ そ六十リットルと言われている。

三、四六八号笑呆亭…『閻魔堂奇譚』から
     桂 文太(五代目文枝門下)

 関西の中で閻魔堂といえば、京都にある千本閻魔堂が有名である。平安時代、千本通の先には北の葬送地・蓮台野があったため、この辺りは「あの世に通じる場所」「この世とあの世の境目」と言われ、その境目に小野篁(たかむら)が閻魔様を祀ったと伝えられている。

中入り

四、お玉牛    笑福亭 達瓶(鶴瓶門下)

 夜這いは西日本で見られたが、関東地方以北では見られない。その語源は、男性が女性に呼びかけて求婚すること(呼ばう)であると言われている

五、天狗裁き   笑福亭 仁嬌(仁鶴門下)
 噺が進むほど、どんどんスケールアップしていくのがこの噺の特徴。誰もが興味深く聞いてみたくなるほど、喜ぃさんはよっぽどいい夢を見ていたのだろう。その夢って何でしょうね?



葉月席田辺寄席
第469回
8月16日(土)夜席 午後6時10分開演
《いちもん会》


一、 お忘れ物承り所(桂三枝作)   桂 三四郎(三枝門下)

 今まで数多く新作を生み出してこられた三枝師匠。その新作の中でも代表作の一つであり、直系のお弟子さん以外にも、多くの噺家さんがこの噺を高座で披露している。

二、短命    桂 文華(五代目文枝門下)

 「短命」というタイトルが縁起が良くないという理由から、「長命」というタイトルで演じられることもあるが、噺の展開次第でサゲが予想できてしまうことから、「短命」のまま演じられることが多いという説もある。

三、四六九号笑呆亭…『親子酒』から
         桂 文太(五代目文枝門下)

 別名「親子の生酔い」。「生酔い」とは、「生」という言葉からさほど酔いが進まない意味から。酔っ払う一歩手前の状態を表している。だが、この噺に出てくる親子は…ほろ酔いか?はたまた泥酔か?

中入り

四、あこがれのカントリーライフ(桂三枝作)
       桂 珍念(文珍門下)
 都会の生活に疲れ脱サラして、田舎暮らしを始める方が多い昨今。有名俳優も故郷に戻るなど、子育ての事情もあるようだ。

五、同窓会     桂 文福(文福一門)

 改めて友情を確かめ合ったり、昔の恋を思い出してみたり…再会という喜びを味わえるのが同窓会の醍醐味であろう。



葉月席田辺寄席
第470回
8月17日(日)昼席 午後1時10分開演
《いちもん会》


一、平林     桂 ちょうば(ざこば門下)

 一つの名前から、多くの呼び名がこの噺から生まれるのが「平林」。我々にも馴染み深いニュートラムの駅名にも「平林」という駅があるが、この駅名をアナウンスで聞くたびに、落語「平林」を聞きたくなる。

二、稲荷俥    桂 吉坊(初代吉朝門下)

 産湯稲荷は今の天王寺区小橋町にあたり、神功皇后の近臣・雷大臣の子、大小橋命を祀っている 。境内には大小橋命の産湯を汲んだという「産湯の清水」がある。

三、 四七〇号笑呆亭…
『大江山酒呑童子・大蛇太夫』から
         桂 文太(五代目文枝門下)
 童子は鬼のように描かれていることが多く、「比叡山を先祖代々の所領としていたが、伝教大師に追い出され大江山にやってきた」という説もある。

中入り

四、酔いどれ交番所  月亭 遊方(八方門下)

 交番所は町内に必ず存在するほど身近なようだが、そこまで利用するものでもないので、さほど身近には感じたりしない。しかし交番所に訪れる人々は、我々が想像つかないような事件などを運んでくるのであろう。

五、千両みかん    桂 米二(米二一門)

 千両の価値は、今でいうと約二億円ほど。お金を出して命が救えるのなら…そんな親心ものぞける滑稽噺の傑作。


紹介文執筆…吉田達



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