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師走席田辺寄席
第480回
12月20日(土)昼席 午後1時40分開演
《いちもん会》


一、深夜タクシー   桂 三ノ助(三枝門下)
 上方ばかりでなく、東京でも手がけられることが多くなった「鯛」や「読書の時間」などの名作を生み出している桂三枝師匠が昭和四十年代に世に送り出した創作落語である。

二、持参金    
桂 こけ枝(五代目文枝門下)
 日本の習慣で、豊かな新婦が貧しい新郎に嫁ぐ際に用意したとされる持参金。では貧しい新婦が貧しい新郎に嫁ぐ時は、持参金などもちろん用意はできなかったであろう。

三、四七七号笑呆亭…『うなぎ屋』から
   桂 文太(五代目文枝門下)
 うなぎ屋が出現したのが、安永・天命期以後といわれている。大阪では専業のうなぎ屋がなく、行灯には「よろず川魚」「生州」と称してうなぎと共にフナや海魚を商いしていた。

中入り

四、シルバーウェリングベル
        桂 三象(三枝門下)
 トップバッターの三ノ助さんに引き続き、この作品も三枝師匠の創作落語であり、三象さんがよく演じている噺の一つ。新郎新婦、仲人、司会まで…お年寄り最多人数落語間違いなし!

五、花筏        桂 楽珍(文珍門下)
 元は江戸相撲、大筏岸右エ門と名乗っていた花筏。宝暦十三年の冬場所に大筏から花筏に改名、翌年の冬場所で再び元の大筏に名前を戻す。花筏という名前は二場所しか名乗っていない。


師走席田辺寄席
第481回
12月20日(土)夜席 午後6時10分開演
《いちもん会》


一、牛ほめ     笑福亭 笑助(笑瓶門下)
 田辺寄席デビューを華々しく飾る若手噺家さんが今回もお一人登場です!あの黄色いメガネが印象的な笑福亭笑瓶さんの一番弟子、笑助さん。ということは…笑瓶さんの師匠である鶴瓶師匠も、笑助さんの入門で大師匠デビューを飾られました。

二、眼鏡屋盗人   
笑福亭 瓶生(鶴瓶門下)
 この噺に出てくる将門眼鏡。藤原秀郷と平将門の諸芸勝負に由来し、七人の影武者が存在したとされる平将門に対し、藤原秀郷が八角眼鏡ならぬ将門眼鏡で自身を八人の分身にして宇和上回ったとされる。

三、四七八号笑呆亭…『厩火事』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 お咲さんが生業にしている髪結。江戸時代、北小路藤七郎が徳川家康の髪を結って一銭をもらい、一銭職と呼ばれるようになり、幕府は月代を剃ることを義務付けたとされる。

中入り

四、上燗屋     笑福亭 瓶太(鶴瓶門下)
 関東煮を主とした一杯飲み屋のことを上燗屋といい、蛸の煮き加減が自慢の「たこ梅」が有名であったとされる。

五、四十九日    笑福亭 仁智(仁智一門)
 自身の勉強会「笑いのタニマチ」が八十回を迎え、ますます新作街道まっしぐらな仁智師匠。今回の噺、一体何が待ち受けているのか。


師走席田辺寄席
第482回
12月21日(日)昼席 午後1時10分開演
《いちもん会》


一、みかん屋    桂 ひろば(ざこば門下)
 上方では「みかん屋」だが、東京では「かぼちゃ屋」あるいは「唐茄子屋」。大正時代に四代目・柳家小さんが上方から江戸に持ち込んだと言われている。弟子である五代目・柳家小さんや立川談志がよく演じていた。

二、河豚鍋    桂 よね吉(初代吉朝門下)
 毒が危険とされている河豚。そんな河豚の中毒を避けるための言い伝えとして、「イカの墨を飲んだらいい」「茄子を食べるとよい」などの食事療法の他に、「体を砂の中に埋めて首だけ出していると治る」などと、荒療治的な方法論まで謳われていた。

三、四七九号笑呆亭…『軽業』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 軽業興行師として有名なのは、桜綱駒寿と早竹虎吉。同時期に大阪から下り、桶を使った「足芸」、梯子の「曲差し」などの曲芸を浅草で興行したとされる。

中入り

四、二人癖       桂 米平(米朝門下)
 お互いの癖を言わせようと探りあい、駆け引きし、プチ頭脳戦を制するのは一体どちらなのか!たかが酒のために…(笑)

五、不動坊       桂 都丸(都丸一門)
 不動坊のクライマックスでおなじみ「幽霊稼ぎ人」。明治時代、講釈師や噺家は「遊芸稼ぎ人」
と言われていたことから、幽霊と遊芸を掛詞にしているが、近年ではサゲは人様々。


 紹介文執筆…吉田 達




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