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第501回 田辺寄席 7月18日(土) 昼席 午後1時40分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−桂福楽の段》


一、 子ほめ     桂 福丸(福団治門下)
 福団治門下の新星・福丸さん。灘中→灘高校→京都大学法学部という超エリートコースを歩みながら、NSC(吉本総合芸能学院)→噺家の道へと駒を進め現在に至る。頭脳明晰な福丸高座、とくとご覧あれ!

二、太鼓腹      桂 福楽(福団治門下)
 太鼓持ちがとっても痛い目に遭って、本当に気の毒に思えてくる噺。昔、日本や中国では、太鼓腹は食糧事情が今よりも悪い時代に恰幅のいい体型を維持できるくらい食に困らない財力があると思われ、尚且つよくお酒を飲む立派な御仁であると尊敬されていた。

三、五〇一号笑呆亭…『千亀利屋騒動』から
   桂 文太(五代目文枝門下)
 文太師匠の贋作噺で、京都を舞台としたのが「嵐雪抄伝」「笑い茸」、そして今回の噺を合わせると三つ存在する。

中入り

四、山内一豊      旭堂 南海(三代目南凌門下)
 大河ドラマ、今は“愛”の兜がシンボルの直江兼続を主役とした「天地人」。あれから遡ること三年、「功名が辻」で妻・千代との夫婦愛をお茶の間に届けたのがこの男。記憶に新しい。

五、死神       桂 福楽(福団治門下)
 落語には死神の他に、新作で貧乏神や福の神など…多くの神様が存在している。まだまだこれから、見知らぬ神様が生まれることだろう。



第502回 田辺寄席 7月18日(土) 夜席 午後6時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−桂九雀の段》


一、 ろくろ首  桂 さん都(都丸門下)
 ろくろ首という名称の由来は、重量を引き上げる滑車・いわゆる井戸のろくろに似ていること。他にも傘の開閉に用いる傘のろくろを上げるに従って、傘の柄が長く見えること由来とされるという説も。

二、 あくびの稽古      桂 九雀(二代目枝雀門下)
 眠たい時、退屈な時につい出てしまう“あくび”。他人があくびするのを見ると、誘発されてしまうことは刷り込み・条件反射説で、他人に感情移入しやすい人だという仮説がある。

三、五〇二号笑呆亭…『祝いのし』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 江戸時代、祝事の贈物には熨斗鮑として、アワビの干物を添えて飾りに。その後簡略化され、折った紙の中に熨斗鮑の欠片を入れるように。

中入り

四、雷電の初相撲     旭堂 南青(南左衛門門下)
 黒星わずかに十、勝率九割という最強力士と謳われた雷電だったが、横綱免許を受けなかったことが相撲史上最大の謎とされている。

五、青菜       桂 九雀(二代目枝雀門下)
 「弁慶」とは「義経記」の弁慶立ち往生の故事で、途方にくれるという意味。また上方では人におごり振舞われることも「弁慶」という。



第503回 田辺寄席 7月19日(日) 昼席 午後1時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−桂枝三郎の段》


一、 金明竹
桂 阿か枝(五代目文枝門下)
 金明竹は昔から珍重されており、主に庭園竹として鑑賞されていた。元は中国の竹で、宇治の黄檗山万福寺の庭園の金明竹が名高いことで有名である。

二、羽織       桂 枝三郎(三枝門下)
 別名を「羽織の遊び」または「羽織の女郎買い」。若旦那と女郎買いに行く前半で終われば「ご同伴」という題名に。

三、五〇三号笑呆亭…『六尺棒』から 桂 文太(五代目文枝門下)
 落語史上、似た者親子のコメディ傑作が田辺寄席に見参!口では「勘当だ!」と言っておきながらも、心の底では息子のことをいつも心配している親父。が、その甘さがかえって息子をダメにする。呆れつつ目の離せない親子だ。

中入り

三、 「太閤記」より天王山の取り槍 旭堂 南北(三代目南凌門下)
 豊臣秀吉、明智光秀。一人は天国、もう一人は地獄…宿命を背負うことになった二人の運命を左右した地が、天王山である。

五、天神祭      桂 枝三郎(三枝門下)
 大阪の夏の風物詩、天神祭。その始まりは天暦三年(九四九年)、天満宮御鎮座の翌々年に社頭の浜から神鉾を流し、流れ着いた浜辺に斎場を設け神霊を移して「みそぎ祓い」を行ったことが始まり。


 紹介文執筆…吉田 達




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