演題紹介トップページへ




第504回 田辺寄席 8月15日(土) 昼席 午後1時40分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−笑福亭小つるの段》



一、 寿限無     笑福亭 松五(松枝門下)
 「五劫の擦り切れず」という説もあるが、「五劫の擦り切れ…」が正しい。天女が時折泉で水浴びをする際、その泉の岩の表面が微かに擦り減り、それを繰り返して無くなってしまうまでが一劫とされ、その期間はおよそ四十億年。それが五回擦り切れる、つまり永久に近いほど長い時間のこと。

二、裏向き丁稚 笑福亭 小つる(六代目松鶴門下)
 来年、枝鶴を襲名する小つるさん。当初は昭和五十年に笑福亭枝鶴に入門し、五十九年に松鶴門下へ。一番最初の師匠の名を継ぐわけだ。

三、五〇四号笑呆亭…『八度狸金玉仇討』から
   桂 文太(五代目文枝門下)
 金毘羅詣りの一席で、少しお色気も入った噺。タイトルに「金玉」と堂々と明記されているくらいだから、何やら痛そうな…(笑)

中入り

四、宮戸川      笑福亭 恭瓶(鶴瓶門下)
 多くはお花半七馴れ初めの前半のみを演じられることが多く、「宮戸川」は後半に出てくるため、前半だけでは題名の意味が見出しづらい。

五、千両みかん 
笑福亭 小つる(六代目松鶴門下)
 相場格言に、見切り千両という言葉がある。見切ること、損切りをすることは千両と同じ価値があるということ。



第505回 田辺寄席 8月15日(土) 夜席 午後6時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−桂三歩の段》



一、 お忘れ物承り所 桂 三ノ助(三枝門下)
 田辺寄席の中でも、新作オンパレードな夜席。
その一発目を飾る新作は「お忘れ物承り所」。一門に限らず、多くの噺家に演じられている。

二、 スリラー      桂 三歩(三枝門下)
 スリラーと聞けば、誰もが思い浮かべるのがマイケルジャクソン。今も破られていない世界最高の売り上げ枚数は一億四百万枚。数多くの伝説を残したスーパースターは、六月二十五日に五十歳という若さで他界した。

三、五〇五号笑呆亭…『二十四孝』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 二十四孝は、中国において後世の範として孝行が特に優れた人物二十四名を取り上げている。儒教の考えを重んじた歴代中国王朝は、孝行を特に重要な徳目として治世を行った。

中入り

四、くもんもん式学習塾     桂 きん太郎(きん枝門下)
 極道が老人介護に悪戦苦闘するドラマ・「任侠ヘルパー」が今話題だ。そんなドラマを彷彿とさせるような噺がこの一席。

五、私がパパよ       桂 三歩(三枝門下)
 五十代にして初めてパパになった男。この噺のモデルは桂きん枝師匠らしい。昔、笑点でそんな話をしていたような記憶がある。



第506回 田辺寄席 8月16日(日) 昼席 午後1時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会−桂米二の段》



一、 千早ふる  桂 吉の丞(初代吉朝門下)
 現在は落語のみならず、少女漫画の題材にも取り入れられている「千早ふる」。競技かるたを題材にした話で、かるたに魅せられた少女がクイーンを目指す「ちはやふる」という漫画だ。

二、 田楽喰い      桂 米二(米朝門下)
 「味噌をつける」とは、失敗にケチをつけるという、あまり縁起のいい意味ではない。そこで噺のような趣向の遊びが生まれたわけだ。

三、五〇六号笑呆亭…『坊主の遊び』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 舞台は新町。今でいう、本町と四ツ橋間で、四ツ橋筋となにわ筋までを区切ったあたり。新町の吉原はさほど高級ではなかったとされる。

中入り

四、 うなぎ屋  桂 わかば(ざこば門下)
 日本中にも数多くうなぎ屋が存在する。美味しいお店の見分け方の一つとして、水にこだわっているところ。うなぎには鱗がないため、使用している水の影響を他の魚よりも受けやすいためである。

五、 口入屋       桂 米二(米朝門下)
 褌一丁で棚を担ぐ羽目となった二人組。当時の看板が薬名を書いたものを裸の男が二人で担いでいるデザインだったことに由来している。


 紹介文執筆…吉田 達




© 2002〜 田辺寄席世話人会