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第519回 田辺寄席 1月16日(土) 昼席 午後1時40分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会ー笑福亭竹林の段》


一、 動物園      笑福亭 笑子(鶴笑門下)
 原作はイギリスの噺で、二代目桂文之助の新作落語。「動物園」の他にも、「指南書」「象の足跡」、「電話の散財」なども二代目文之助作と言われている。

二、殿集め  笑福亭 竹林(六代目松鶴門下)
 京都・清水寺を舞台にした噺は「殿集め」の他に、「景清」「作の市」「杢の市」、そして「はてなの茶碗」などがある。

三、禍は下     桂 春若(春團治門下)
 四代目桂文枝から桂米朝に伝わった噺。江戸落語「権助魚」と噺の筋はほぼそっくり。上方では珍品噺だが、江戸ではポピュラーな噺。「権助魚」は「熊野の牛王」という別名も。

中入り

四、蓮根と人参     桂 文太(五代目文枝門下)
 食卓に出てくるきんぴらごぼうを想像してしまうような噺。「田楽喰い」にも登場するおなじみの野菜。

五、井戸の茶碗   笑福亭 竹林(六代目松鶴門下)
 室町時代前半までは「唐物」の茶碗が最高級とされてきたが、茶人たちが朝鮮の茶碗に注目したことを機に、「井戸の茶碗」が最高の茶碗とされた。


第520回 田辺寄席 1月16日(土) 夜席 午後6時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会ー桂梅團治の段》


一、 子ほめ   桂 治門(小春團治門下)
 近年、田辺寄席の開口一番で初登場の噺家さんが急増している。二〇一〇年初の田辺寄席にも、小春團治師匠の一番弟子・治門さんが田辺寄席に満を持しての初登場!

二、黄金の大黒     桂 梅團治(春團治門下)
 初代桂春團治が十八番としていた噺であった「黄金の大黒」を、のちに柳家金語楼が東京へ移したとされている。

三、植木屋娘   笑福亭 呂鶴(呂鶴一門)
 娘・おみつと寺の居候・伝吉をくっつけようと植木屋の幸右衛門が大活躍(?)。無邪気にはしゃぐ幸右衛門に、思わずふふふと笑みが出る。

中入り

四、そばのご隠居     桂 文太(五代目文枝門下)
 そばをテーマにした噺は「時そば」「そば清」など、そば文化の浸透している江戸落語が多いが、上方でそば噺とは珍しい。

五、佐々木裁き       桂 梅團治(春團治門下)
 「佐々木裁き」の見どころは、なんといっても四郎吉の無邪気さと頭の回転の速さ。梅團治師匠の子倅は代表的な「ねずみ」でもさることながら、「佐々木裁き」でもその魅力が思う存分に発揮されている。


第521回 田辺寄席 1月17日(日) 昼席 午後1時10分開演
  《新・じっくりたっぷりの会ー桂 坊枝の段》


一、 男と女の他力本願      桂 三幸(三枝門下)
 イマドキな男女の恋愛模様をテーマにした三幸さんの新作。他力本願の「他力」とは、「阿弥陀仏の力」を意味し、「本願」は阿弥陀仏が善悪を問わず生命のある全ての存在を極楽浄土へ往生させようという誓願を表している。

二、火焔太鼓      桂 坊枝(五代目文枝門下)
 明治末期に初代三遊亭遊三が作ったのを、古今亭志ん生が改良して十八番にしたとされる。坊枝さんの十八番の一つ。

三、つるつる   桂 文太(五代目文枝門下)
 別名を「粗忽の幇間」。かつて、八代目桂文楽師匠が得意とされた噺。幇間、いわゆるたいこもちが出てくる噺は他にも「たいこ腹」「愛宕山」「鰻の幇間」など、数多く。

中入り

四、 手品指南       桂 朝太郎(米朝門下)
 米朝一門で、唯一の手品芸を披露する朝太郎さん。手品を披露するようになったきっかけも、米朝師匠だったらしい。

五、不動坊       桂 坊枝(五代目文枝門下)
 冬噺の定番。この噺に出てくる陰の主役・不動坊火焔。「火焔太鼓」「不動坊火焔」…これは果たして偶然か。


紹介文執筆…吉田 達




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