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第522回 田辺寄席 2月20日(土) 昼席 午後1時40分開演 《新・じっくりたっぷりの会ー桂千朝の段》 一、 ふぐ鍋 桂 二乗(米二門下) 噺家になる以前の話、ふぐ料理屋でアルバイト経験のある二乗さん。そうそう目にすることないふぐを間近でふれながら働いていた経験は、この噺にどんなスパイスを加えるか。 二、稲荷俥 桂 千朝(米朝門下) 「俥」という文字は、中国象棋の駒。対戦相手の駒・「車」と区別するためにニンベンがつけられていたとされる。 三、猫の災難 桂 文太(五代目文枝門下) 上方のみならず、江戸落語でも演じられる噺。 中でも古今亭志ん生は猫を犬に置きかえ、「犬の災難」として演じていた。 中入り 四、おごろもち盗人 桂 都んぼ(都丸門下) 今年八月、長年慣れ親しんだ“都んぼ”から、四代目桂米紫を襲名することになった都んぼさん。昨年、都んぼとして最後の独演会で文化庁芸術祭新人賞を受賞するなどの活躍ぶり。襲名でさらなる期待が高まる。 五、蔵丁稚 桂 千朝(米朝門下) 忠臣蔵「四段目」の舞台となる扇ヶ谷塩冶館。 扇ヶ谷とは、現在の神奈川県鎌倉市。JR横須賀線の鎌倉〜北鎌倉駅に位置する。 第523回 田辺寄席 2月20日(土) 夜席 午後6時10分開演 《新・じっくりたっぷりの会ー桂文福の段》 一、 HOW TO プレイボーイ 桂 三段(三枝門下) 女性にモテたいがために、どうすればいいか。助言を受けていざアタック!果たしてプレイボーイになれるのか…というが、プレイボーイにまでならなくても(笑)。 二、タヌキハブラシ 桂 文福(文福一門) 数ある文福師匠の新作の中でも、代表作の一つ。現在でも繁昌亭で行われている「新撰落語もぎた亭」で定期的に新作を発表し続けており、今後も十八番が生まれる予定だ。 三、猫定 桂 文太(五代目文枝門下) 猫の忠義を感じることのできる人情噺…との声もあるが、登場人物のほとんどが残酷な死に方を遂げるので怪談噺と言うべきだろう。 中入り 四、読書の時間 桂 三象(三枝門下) 中入り前に新作が二本続き、そしてトリ前のモタレでも新作と…新作オンパレードな今回のラインナップ。中でも「読書の時間」はちょっぴりエロス混じりな新作である。 五、紀州 桂 文福(文福一門) 八代将軍・徳川吉宗の爆笑誕生秘話(?)。陰謀などの政治的圧力ではなく、落語らしい滑稽な跡目相続噺。 第524回 田辺寄席 2月21日(日) 昼席 午後1時10分開演 《新・じっくりたっぷりの会ー笑福亭仁嬌の段》 一、 色事根問 笑福亭 呂竹(呂鶴門下) 別名を「恋根問」。隠居に女性に惚れてもらえる十の方法論を教えてもらう。そのうち六番目・未通(おぼこ)。未通とは、今でいう童貞のことを表している。 二、元犬 笑福亭 仁嬌(仁鶴門下) 人間に生まれ変わりたいと願う白犬が巻き起こす騒動記。近年ではテレビCMでも話題のソフトバンクのお父さんが喋る白犬で有名。 三、南京屋裁き 桂 文太(五代目文枝門下) 江戸では「唐茄子屋政談」といって、東京の噺家さん方が大ネタで度々演じられている。現在、上方では桂文我師匠も「南瓜屋政談」として演じている。 中入り 四、 代書 笑福亭 純瓶(鶴瓶門下) 代書屋は現代の行政書士。実際「カバチタレ!」という行政書士を描いた漫画では、度々「代書屋!」と言葉を放たれる場面がある。 五、万国島巡り 笑福亭 仁嬌(仁鶴門下) 上方旅噺の中では、空が舞台の「月宮殿星の都」、海が舞台の「竜宮界龍の都」に負けない壮大かつシュールな世界。仁嬌師匠の他に、仁鶴師匠や松枝師匠が演じている。 紹介文執筆…吉田 達 |