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田辺寄席、演題「怪説」  
   2011年1月
       演芸ライター・上田文世

第556回 田辺寄席 11年1月15日(土) 昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−桂文三の段》


一、平 林   桂ぽんぽ娘(文福門下)
 昨年末に桂文福さんの一門(文鹿さんは除く)が吉本に復帰した。記念興行で一門は、なんばグランド花月に出演。ぽんぽ娘さんも笑タイムで舞台へ。檜舞台のご感想、どうでしたか?

二、湯屋番    桂文三 (五代目文枝門下)
 つく枝から五代目桂文三を襲名して、今年5月で丸2年になる。襲名で配った手拭いには甘党らしく、団子3つで1串の串団子が18本並んでいた。この手拭い、高座でたっぷり見られる?

三、もう半分   桂文太(五代目文枝門下)
 「もう半分しかない」とみるか、「まだ半分ある」とみるか。これで世の中についての考え方、物事への対処の仕方が大きく変わるそうだ。この噺の筋とは関係ありませんが、皆さんはどっち?

   仲入り

四、京の茶漬   森乃福郎(福郎一門)
 京都人のしわいところを描いていて「京都ではちょっとやりにくいはなし」と、桂米朝さんは本に書いていた。それを京都人の福郎さんがやります。さて、どないなるんどっしゃろ?

五、莨の火    桂文三 (五代目文枝門下)
 「雪駄の音をシャーラ、シャーラ」。文三さんの師匠、文枝さんの声が今も耳にあります。ここまで働いてきましたが、小判投げが出来る身分にはなれませんでした。これからは? 絶対無い!


第557回 田辺寄席 11年1月15日(土) 夜席 午後6時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−笑福亭生喬の段》


一、犬の目   笑福亭呂好(呂鶴門下)
 落語の中にはよく医者が登場するが、藪医が多い。『代脈』しかり、『ちしゃ医者』もそう。ところがこの噺の医者は名医。処置は手荒いが、たちまち治癒させる。もっとも後遺症が出ますがね。

二、須磨の浦風 笑福亭生喬(生喬一門)
 松喬さんに入門してまもなく20年。生喬さんは勉強熱心だ。ネタの数、種類がどんどん増えている。珍しい噺も我が物に。この噺もその1つ。聞く人にたっぷりの涼風?をもたらします。

三、「桃太郎」桂文太(五代目文枝門下)
 子どもはしっかり、親父はうっかりが、落語の世界でよくあること。でも「20歳過ぎればただの人」。利発な子どもが大きくなって、子どもにおとぎ話を語り、突っ込まれているかもしれません。

   仲入り

四、悋気の火の玉 桂枝三郎(三枝門下)
 人の性質・言動は「焼かにゃあ治らん」とよく言われますが、悋気は焼いても治らんようです。悋気が火の玉とまでなりますと、悋気の火を点けて回ることになります。旦さん、往生しまっせぇ。

五、吉野狐  笑福亭生喬(生喬一門)
 珍しい噺です。近年の当席では初お目見えかも。レーコー=アイスコーヒーのように、店には符牒があります。うどん屋さんにはうどん屋さんの符牒が。それをよ〜く飲み込んで聞いてください。


第558回 田辺寄席 11年1月16日(日) 昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−露の吉次の段》


一、道 潅     露の眞(都門下)
 田辺寄席でよく演じられるこのお噺。大正時代のある本に「自然に消滅するかもしれない」と書かれていたそうだ。「よっぽどへんぴな場所以外、当今では提灯の必要がないから」という。

二、一眼国     露の吉次(二代目五郎兵衛門下)
 吉次さんは五郎兵衛さんに入門して23年、結婚して1年目。一門のやんちゃ坊主、甘えん坊にも意欲がたっぷり入ってきました。心・技・体を一丸に、落語の国の、より高みをめざし全速前進!

三、ぜんざい公社  桂文太(五代目文枝門下)
 手続きはめんどうだし、書類は複雑…。こんな公社、仕分けされることになれば直ちに廃止される? おっとどっこい、それでも永らえるかもしれません。官僚の手腕は侮れませんからね。

  仲入り

四、ちりとてちん  小つる改め六代目笑福亭枝鶴(六代目松鶴門下)
 落語のまち、池田には「ちーずとてちん」という菓子があります。レアチーズと豆乳から作っています。「ちりとてちん」とは原料が違います。渋面作ってではなく、満面の笑みで食べられます。

五、蛸坊主     露の吉次(二代目五郎兵衛門下)
 五郎兵衛師匠の得意ネタ、晩年にも演じていました。珍しい噺です。偽坊主が悪事を働きます。サゲは『住吉駕籠』と同じように、足の数がかかわってきます。計算機のご用意を。要らないか。




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