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中川 桂(芸能史研究者・大阪大学非常勤講師)による
演題紹介


第374回 2005年4月24日
《新・じっくりたっぷりの会》桂春雨の段

一、相撲場風景/林家 笑丸(染丸門下)

「一年を二十日で暮らすよい男」とは落語のマクラにもよく出てくる川柳だが、これは江戸時代の本場所が十日興行・年二回だったところから来ている。しかしそれ以外の日にのんびり暮らしていたはずはなく、かなりの巡業をこなして稽古を積んでいた。現在は十五日間の本場所が年六回あるが、地方巡業もやはり多いので力士も大変だ。この噺の舞台になっているのはどんな相撲興行なのだろう。

二、絶叫ドライブ〜彼女を乗せて〜/月亭 遊方(八方門下)

昨年9月から先月まで続いた30周年記念公演も一段落。今月からは、入門から20年弱くらいの世代の噺家さんによる、新じっくり・たっぷりの会がスタートする。先陣を切るのは現代を描いた自作の新作を得意とする遊方さん。ゴールデン・ウイークも近いこの季節だが、どんなドライブに観客をいざなってくれますか。

三、抜け雀/桂 春駒(春団治門下)

神奈川県に行った折、帰りに小田原に立ち寄った。春休み中の平日で観光客もまばら。その地を「ここが『抜け雀』の舞台か…」と思いながら散策していたのは、私一人ぐらいのもんでしょうが。宿場町の面影はほとんど残っておらず、見どころは天守閣が復元されている小田原城や、薪を背負って本を読む二宮尊徳(当地出身)を祀った神社・記念館などだが、半日たらずで目ぼしいところは回れる小さな街である。足を伸ばして箱根温泉へ立ち寄るのも一興。

中入り

四、ズバリ当てま賞〜「く」の二十八番/桂 文太(故・五代目文枝門下)

前回「お」の二十七番では投票がa〜cにまんべんなく割れたが、高座にかかったのは二番人気の『遠江山酒呑童子・大蛇太夫』だった。文太師匠自作の贋作芝居噺で、中に出てくる芝居もフィクションのはずだが、「昔は小芝居でやってた」という設定。今月は「く」の巻。
a、『口入屋』奉公人の出替り月に人材派遣業「口入屋」へ来た丁稚が、今回は別嬪のおなごしを連れ帰る。
b、『くっしゃみ講釈』手近な娯楽として、町内に落語の席や講釈場がたくさんあった頃のお噂。講釈師への恨みを晴らす奇策とは。
c、『桑名船煙管遣取』旅ネタ。東京では『岸柳島』と題される。今の愛知県・宮から桑名へ渡る船中での騒動。
d、その他

五、闘え!!サンダーマン/月亭 遊方(八方門下)

遊方さんは「ゴキゲン落語会」と題したカジュアルな落語会を定期的に開いている。新作中心だが時には古典もかけ、落語ファンの裾野を拡げている。……なんにしてもこの噺は新鮮な新作、私もまだ聴いていないのですが、事前の解説なんか全く必要ない、分かりやすくて面白い一席なのは間違いありません。

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