田辺寄席 演者・演題目録  

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 桂文太のコメント付 演者・演題目録 1月-10月


第335回 2002年1月20日
《たっぷり じっくりの会》桂一蝶の段

一、阿弥陀池/林家卯三郎(染丸門下)

  針小棒大という言葉がありますが、ちょっとしたことをオーバーに…。ちょっとしたことでこんな面白い噺になります。多くの噺家の智恵の結晶といえる。

二、正月丁稚/桂一蝶(故春蝶門下)

  ひと昔前の大店の正月風景を描いた噺で興味深い。お餅にお金を入れておくのは、ええお年玉になったことだろう。

三、リクエスト90/桂文太(文枝門下)

  薫(二女、小5)と千尋(長女、中2)が百人一首をやっている。坊主めくりではなく、千尋が読んで二人で取り合っている。それでいい勝負だ。「お父さんが言っている、ももひきや古着になりてつぎあてて…ではないで」と薫。

─仲入り─

四、宗論/桂団朝(米朝門下)

  弘法さんへ行き、クリスマスのケーキを食べ、天神さんにお詣りし、正月は住吉さん、そして戎っさん。日本人は上手に使い分けている。

五、植木屋娘/桂一蝶(故春蝶門下)

  芝居ではお染・久松。お夏・清十郎など、とレディファーストです。それでいくとお光・伝吉ですが、二人は結ばれるのか? 大助・花子は別です。

第336回 2002年2月20日
《たっぷり じっくりの会》笑福亭仁嬌の段

一、大安売り/笑福亭瓶生(鶴瓶門下)

  「しこふんじゃった」という面白い映画があった。本木君の演技が輝いていた。相撲を取る女優の演技も目を引いた。その中で「まわしは洗わない」と聞いた一人が「まわしって最低」これには笑った。

二、風呂屋番/笑福亭仁嬌(仁鶴門下)

  「東京の湯屋番」を仁鶴師匠が大阪に移したもの。東京は「湯屋」大阪は「風呂屋」と言うことから、仁嬌さんは「風呂屋番」で演じている。

三、リクエスト91/桂文太(文枝門下)

  薫(二女、小5)が駅伝の練習をしている。毎日、2km走りタイムを計ってもらっている。初日、10分11秒、2回目9分33秒、3回目8分58秒。まるで疲れを知らない。結果は後日に…。

─仲入り─

四、首屋/桂福車(福団治門下)

  「何食べに行く?」と二人の娘に聞くと、声を揃えて「焼き肉」。家族4人で出掛けると、店はガラーンとしている。もとは国の無策からだが…。誠実に商売をしているご主人はくやしいだろう。

五、佐々木裁き/笑福亭仁嬌(仁鶴門下)

  ホームレスの男性が集団暴行を受け死亡した。額は割れ、肋骨が折れ、全身に内出血があったという。捕まったのは中学生のグループ。佐々木信濃守だったら、どう裁くんだろうか。

第337回 2002年3月24日
《たっぷり じっくりの会》桂枝女太の段

一、道具屋/笑福亭智之介(仁智門下)

  開運なんでも鑑定団が面白い。金儲けで素人が手を出すと痛い目にあうのが分かる。とくに難しいのが掛け軸。まず本物はない! この噺の谷文晁も?

二、貧乏花見/桂枝女太(文枝門下)

  若い頃、京橋の屋台でよく飲んだ。お目当ては、まぼろしの酒と言われていた「越乃寒梅」。もちろん冷やでキューとやる。「越乃寒梅はやっぱり違うな」と意気がっていたが、あの値段で「寒梅」だったのか? 長屋の連中が飲むお酒は…?

三、リクエスト92/桂文太(文枝門下)

  我が家は漬け物大好き。好評だったのが、ヒョウタンの奈良漬けに高菜で巻いためはり寿司。この冬、食卓を彩ったのはキムチ鍋。しばらくはお別れだ。

─仲入り─

四、権兵衛狸/桂珍念(文珍門下)

  どこの村里にでも語りつがれているような、のんびりとしてあたたかく、そしてユーモラスなはなし。別名「とんとん権兵衛」というが、狸はどこで戸を叩くか?

五、悋気の独楽/桂枝女太(文枝門下)

  商家の丁稚さんは給料はもらえません。ですから、お駄賃が収入源ということになります。定吉は万年筆を手に入れることができるだろうか?

第338回 2002年4月21日
《たっぷり じっくりの会》桂小春団治の段

一、寿限無/桂三ノ助(三枝門下)

  愛犬の名前にも流行がある。色からくるシロ、クロ。体型のコロ、チビ。外国的なジョン、チャーリー。日本的なさくら、モモコ、食べ物を連想さすクッキー、ジャム。愛犬に寿限無とつける人は落語ファン?

二、職業病/桂小春団治(春団治門下)

  噺家は口が動き、扇子が持てる体力、気力があれば、いくつ何十になっても出来る商売。しかし、腰痛持ちが多い。理由は重いカバンを持つため?

三、リクエスト93/桂文太(文枝門下)

  ペイオフ。銀行がつぶれても1000万円までしか保護しないとかー。そんな銀行いらんわいと言いたいが、私らには何の関係もない。口座と高座の違いはあるが…。

─仲入り─

四、矢頭右衛門七/旭堂南湖(南陵門下)

  オールマイティの小南陵さん。滑稽ものに定評ある南左衛門さん。相撲ねたの南鱗さん。女性のことなら南華さん。バナナの気持ちはよく分かる?南北さん…。と先輩のように自分のカラーを…。今回は義士伝より…。

五、冷蔵庫哀詩/桂小春団治(春団治門下)

  昭和30年代、我家に来た冷蔵庫は氷を入れて物を冷やすというものだった。子供の私は扉を開けたり閉めたりして母に叱られたものだ。楽しみは、氷を割って粉末のジュースの素を入れて飲むことだった。

第339回 2002年5月22日
《たっぷり じっくりの会》桂九雀の段

一、僕達ヒロウ・キッズ/桂三弥(三枝門下)

  朝食を摂らない子どもが多い。夜ふかしのため朝起きられない。時間がない。食べても美味しくない。悪循環だ。早寝早起き元気な子。これが基本だが…。

二、青菜/桂九雀(故枝雀門下)

  青菜とは? 中国雲南省霊山に自生している「チンツァイ(青菜)」で、旦那さんはこれを植木屋さんに食べさせてあげたかった。──これは落語的解釈。青菜って何やろ?

三、リクエスト94/桂文太(文枝門下)

  ゴールデンウィークにある村に余興に行った。会場は廃校になった学校の体育館。村ではイベントホールに使っている。おばさん達は笑い上手だ。おじさん達は一杯飲みながら楽しんでもらった。うれしいのが、外で聞こえるゲロゲロという蛙とホーホケキョと鳴くウグイス。ええ会でした。

─中入り─

四、宇治川の一番渡り/旭堂南太平洋(小南陵門下)

  馬のことならお任せの南太平洋さん。ラジオの競馬中継にはかかせないパーソナリティの一人。今日も馬にちなんだこのネタを選んでくれた。見てきたようにどんなにうまいウソをついてくれるのか?

五、宿屋仇/桂九雀(故枝雀門下)

  江戸落語の八っあん・熊さんにあたるのが上方落語の喜六と清八。この二人に加わるのが源やんこと源兵衛。この噺では構成上兵庫の三人連れということになっている。
九雀さんは、ラジオ大阪「桂九雀のワイワイじゃーなる」(月〜金pm3:00〜5:00)のパーソナリティとして活躍中。当日は放送終了後田辺寄席へかけつけて下さいます。

第340回 2002年6月16日
《たっぷり じっくりの会》桂小福の段

一、黄金の大黒/林家染左(染丸門下)

  ある日、裏長屋でこんな慶び事がおこりました。長屋の連中は大騒動! 登場人物も多く、ゴチャゴチャした噺を染左さんがどう聞かせてくれるか?

二、いかけ屋/桂小福(福団治門下)

  薫(二女・小6)は登校班の班長と放送委員の委員長と卓球部の部長を兼任している。ただし卓球部は二人でもう一人が副部長。
春団治師匠の十八番を小福さんがどう聞かせてくれるか?

三、忠僕元助/旭堂南海(南陵門下)

  忠僕とは忠実な下男と辞書にあった。四十七士には、元助のような、忠僕がいたので討ち入りに成功したのだろう。さて元助はどんなことで講談にその名を残したのか?

─仲入り─

四、リクエスト95/桂文太(文枝門下)

  今年は、いつもの年より季節の進み具合が早いので、衣装も早く夏の絽にした。家にも涼しさをと考えて、風鈴を吊ろうかとも思ったが、前に近所からうるさいと言われたのであきらめた。

五、ふたなり/桂小福(福団治門下)

  先日、インターホンが鳴ったので出ると、若い女性の声で「健康食品の販売に…」「いりません」と言うと「開運印鑑、珍味、ベランダ用…」何を売りにきたかとおかしくなった。断るときははっきりと…。ふたなりに出てくる親っさんも、断りきれずにこんなことに…。

第341回 2002年7月14日
《たっぷり じっくりの会》露の団四郎の段

一、つる/林家竹丸(染丸門下)

  鶴科に属する鳥の総称。全長90〜150cmの大型の鳥で、首は細く長く、嘴は真っすぐで細長い。平原や湿地に住み雑食性。タンチョウヅル、マナツル、ナベツル 等種類も多い─これは辞典に書いてあったこと。

二、浮世床/露の団四郎(五郎門下)

  理容院と美容院との違い? 男性が行く床屋、散髪屋が理容院で、女性が行く、パーマ屋、カットハウスが美容院? と今は簡単に言えなくなってきた。薫(小6・二女)の友だちのお父さんは美容師さん。「どんなヘアースタイルに?」「ベッカムヘアーに」と言う人が日に何人も来るとか?

三、円山応挙と幽霊の華魁/旭堂南華(南陵門下)

  江戸中期の画家。円山四条派の祖。狩野派や西洋画を学ぶ。平明温雅な装飾画様式を形成─。と辞典にあった。応挙が幽霊の華魁に会ったとかは記されていなかった。

─仲入り─

四、リクエスト96/桂文太(文枝門下)

  宝塚雪組公演「追憶のバルセロナ」を観た薫(小6・二女)のコメント。絵麻緒ゆうさんせっかくトップになったのに退団しはんねん。私やったらトップになったら絶対にやめへんで─父のコメント─宝塚に入られへん─。

五、夢見の八兵衛/露の団四郎(五郎門下)

  子どもたちの生活が夜型になっているという。だから朝起きられない。朝食を抜く。午前中はボーとしている。昼食後、体がやっと動き出す。夜はパソコンゲーム。ところが、この頃では乳幼児までが夜型で午前中は体温が上がらないとか…。よい子たち、よく寝て、よい夢をみましょう。

第342回 2002年8月18日
《たっぷり じっくりの会》桂文太の段

一、延陽伯/笑福亭喬若(三喬門下)
  この「延陽伯」。あの場面、このところと、丁寧にやると充分に30分はあり、そうなると前座噺とは言えない。さて、今日の喬若くん、どうまとめて聞かせてくれるか楽しみだ。

二、桑名船・煙管遣取(くわなぶね・きせるのやりとり)/桂文太(文枝門下)

  若い時分、上方に演題だけ残っているとか、筋が少し分かっている噺をいくつか演った。その一つが、この「桑名船・煙管遣取」で、船中でのくだりは、文太の贋作です。

三、算段の平兵衛/月亭八天(八方門下)

  センスのよいサスペンスドラマを見るように、噺の展開が面白く、実に巧みに出来ている。そして大切なネタを平兵衛だけが握っているとは…。小悪人の平兵衛を八天さんがどう描いて見せるか…。

─仲入り─

四、野晒し/桂春菜(春団治門下)

  この「野晒し」は東京ネタ。古い型は陰気臭く、笑いも少なかったのを、明治期に活躍した、鼻の円遊が現在のような、陽気な笑いも多い噺にしたとされている。大阪には同趣向の噺に「骨釣り」がある。

五、リクエスト97/桂文太(文枝門下)

  子どもたちは夏休みに入った。午前中は学校のプール開放に─。昼からは陸上の練習をしに学校へ─。3時過ぎから夕方まで友だちと公園に─と。(ある一日の薫〈二女〉)。父は余興のあとのビールを辛抱し、田辺寄席のためのケイコ!!

第343回 2002年9月22日
《たっぷり じっくりの会》桂枝三郎の段

一、商売根問/笑福亭右喬(松喬門下)

  そば屋の出前持ち、ステーキハウスのウェーター、港から釣り客をポイントまで乗せていく渡船の助手etcが、右喬君が今までやったアルバイト。商売も難しいが、本職の笑売も難しい。

二、一文笛/桂枝三郎(三枝門下)

  噺の途中でのドンデンや、落ちの意外性など、よく出来た古典落語と思われるかも分からないが、ご存知、人間国宝・米朝師匠作です。

三、リクエスト98/桂文太(文枝門下)

  暑いキッチンで夕飯をつくりながら、妻がビールをコップに注いで一気飲み…。キッチンドラッガーになったのか? と思ったら、ノン・アルコール・ビールとのこと。レギュラーサイズで88円。オーストラリアもの。ドライバーはこのビールおすすめだ。

─仲入り─

四、足上がり/桂宗助(米朝門下)

  蚊帳の中に、土から出たばかりの蝉を持ち込んで、羽化するところを観察したとか…。ホタルを放ち光を楽しんだというはなしは聞いたことはあるが…。文太は父親の怖いはなしを蚊帳の中で聞いた記憶がある。

五、地獄八景・亡者の戯れ/桂枝三郎(三枝門下)

  落語の演題リクエストを取ると、いつも1・2番をはずさないのがこの噺。それほど人気があるのは…。まあ、とにかく楽しい地獄めぐりをお楽しみ下さい。地獄が怖くなくなりますよ。

第344回 2002年10月20日
《たっぷり じっくりの会》笑福亭竹林の段

一、天災/林家染弥(染丸門下)

  心の学問と書いて心学(しんがく)。先生の名前は紅羅防名丸(べにらぼうなまる)。先生の教え通りにすれば、争いごとは起こらないと思うのだが…。落語の登場人物が聞くとどういうことになるか?

二、お花半七/笑福亭竹林(故六代目松鶴門下)

  「植木屋娘」「崇徳院」「次の御用日」など上方落語に登場する娘はんは皆んな箱入り娘だが、それに比べると、この噺のお花はおきゃんと言える。それもそのはずで竹林さんが東京から移したもの。

三、リクエスト99/桂文太(文枝門下)

  長女・千尋(中3)は文化発表会のクラス対抗の合唱コンクールに備え、練習に励んでいる。二女・薫(小6)は運動会の騎馬戦で相手の帽子を取ったと喜んでいた。

─仲入り─

四、ちりとてちん/露の吉次(五郎門下)

  BSE(狂牛病)から始まった、日本ハムの偽装事件や、中国野菜の残留農薬騒動や無認可農薬を使用したリンゴ農家に犠牲者も…。これからもこういう事件がどんどん出て来そうだ。

五、死神/笑福亭竹林(故六代目松鶴門下)

  三遊亭円朝師匠が、イタリア・オペラにヒントを得て創作したと言われている。落語の名作中の名作。落ちはいろんな演者それぞれが工夫している。竹林さんの工夫は?
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