
桂文太のコメント付 演者・演題目録
第354回 2003年8月10日 午後1時30分開演
《たっぷり じっくりの会》笑福亭猿笑の段
一、長短 笑福亭たま(福笑門下)
気の長い人が、気の短い人の家に来たら─というのがこの「長短」。反対に気の短い人が「居てるか?」と気の長い人の家に来たら、「ま〜あ
こ〜ち、は〜い〜り〜な」と挨拶が終わった時には、気の短い人は帰ってしまっているに違いない。これでは噺が「短長=単調」になってしまう。
二、たが屋 笑福亭猿笑(故六代目松鶴門下)
江戸時代と比べると打ち上げ花火の技術は随分進歩しているという。色の豊富さ、開いてから星が燦くようにパチパチ。キャラクターが現れる。実にすばらしい。打ち上げ花火は見るポイントが肝腎で真下で見ると首が疲れるし、風下で見ると煙ばっかりということになる。
三、崇徳院 桂文昇(文枝門下)
初(うぶ)な若旦那と初(うぶ)なお嬢さんのラブストーリー。手掛かりが百人一首の歌というのが知的だし、出会いが高津さんというのも嬉しい。ただ、今では絵馬堂の茶店はないし、西見ても道頓堀も見えないのが残念だ。
−仲入−
四、ズバリあてま賞─「ち」の八番─桂文太(文枝門下)
前回、「と」の七番は「刻うどん」でしたが、このネタは若い頃に師匠から口移しで教えて頂いたもので、大切な噺のひとつです。
喜六の演出が大変難しいのです。何やかややっているうちに、コントみたいになっていますが…。
五、怪談・牡丹灯籠より「お峰殺し」 笑福亭猿笑(故六代目松鶴門下)
カランコロン、カランコロン…新三郎様─で有名な三遊亭円朝の名作。エピソード(1)が「新三郎とお露の出会い」。エピソード(2)が「お札はがし」。「お峰殺し」はその続きで、エピソード(3)ということになる。足の無い幽霊を描いた円山応挙も偉いが、足のない幽霊に下駄をはかせた三遊亭円朝はもっと偉い。
三味線 住田益子
開口0番─桂文太の前ばなし─「せ」の段は「世話女房」
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